シトリンちゃんが厩舎に帰っててきました!
繋靭帯炎で休養中だったシトリンちゃんですが、やっとこさ川崎競馬場の佐藤厩舎に帰ってきました。
すでに能力試験もクリアしており、2023年1月の正月開催、もしくはその次の開催で復帰戦となります。
繋靭帯炎ってなに?
繋靭帯炎というのは、種子骨と指骨・中手骨をつなぐ腱が損傷し、炎症を起こすものです。
シンボリルドルフ・メジロマックイーン・シーザリオ・エピファネイア・ステイフーリッシュと、日本を代表する名馬たちがこの繋靭帯炎で引退に追い込まれています。
繋靭帯炎はこれまで屈腱炎に比べてマイナーな疾病でしたが、最近はデアリングタクトが発症したことや、ウマ娘のメジロマックイーンのエピソードで、一般にも知られるようになってきました。
BTCのホームページに詳しい資料「整形外科疾患への最新の治療法その3~繋靭帯炎について~」[PDF]があるので、興味のある方はご参考ください。上のイラストもここから引用しています。
そして繋靭帯炎は競走馬にとって、予後という意味では屈腱炎よりタチが悪い疾病です。
再発率がとても高いため、競走に復帰できるとしても調教などを加減して行う必要があり、薄皮一枚の差で戦っているJRAの上位クラスでは、勝負にならなくなってしまうのでしょう。
それからすると、繋靭帯炎から復帰して第一線で戦っているデアリングタクトは、馬自体も、厩舎スタッフさんも、医療スタッフさんも物凄い努力をされているのだと思います。
また逆に地方競馬では「損傷率が高くしても痛がっていない・跛行していないなら、だましだまし走れる」というケースが多々あり、シトリンちゃんはこれに該当したという感じです。
厩舎までシトリンちゃんの様子を見に行ってきました
というわけで川崎競馬場の小向厩舎まで、シトリンちゃんの様子を見に行ってきました。
本人は相変わらずの美人さんです。5歳の冬になって、かなり落ち着きが出てきました。2歳のときのようなヤンチャぶりがないですね。
端的に言うと、厩舎でも洗い場でも暴れなくなりました!
馬自体はとても健康そうで、冬毛も出ておらず、内側のコンディションの良さを伺わせます。
繋靭帯炎自体はやはり完治はしておらずで(完治というものは存在しないのでしょうが)、能力試験の翌日は少しモヤモヤ・チクチクするところがあったそうです。
ただ1日経ってみると患部を気にする様子もなくなり、普通に馬場に入れての調教を再開できています。
これからは強い負担のかかるような調教は避けて、ローテーションを守って戦っていこうという方針になりました。
次走は川崎競馬の2023年正月開催!
というわけで、次走はお正月の川崎開催か、1月末~2月頭の川崎開催となりそうです。
お正月開催の場合は、距離は900m戦になると思うので、1月1日か1月6日でしょうか。
騎手は誰にお願いするのがいいのかな…?
鞍上は主戦の本橋孝太騎手にお願いしたいところですが、リーディング争いをしているトップジョッキーに、リスクのある病み上がりの馬を任せるというのはどうなのか、ということでまだちょっと悩んでいます。
前走の野畑凌騎手の騎乗も見事なものだったので、すぐには結論が出ませんでした。
レース選択と騎手選択は佐藤師と相談しつつ、占いの卦も見て決めたいと思います!
2022年12月16日の能力試験の映像
最後に、12月16日の能力試験の映像を置いておきます。スタートは抜群で馬もやる気満々、格上の馬を捲りに行こうとしているのを櫻井光輔騎手が抑えてくれている感じですね。
タイムも900mで57.4、バリバリC1のノボシュンシュンから0.3遅れての2位入線と、試験試験にしては上々でした。
まだ強い調教をかけずにこの走りなので、おそらくだましだまし使っていったとしても、南関東C2なら掲示板争いができるのではないかと思います。
繁殖入りの準備も同時並行で進めたい
せっかくここまで来たのでもうしばらく走ってもらって、その間に嫁入り(繁殖入り)の話を進めていければと思っています。
できれば馬主仲間のみなさんと繁殖共有して、みんなでワイワイ飲みながら、何をつけるか議論したり、出産や種付けの見学に行ったりしたいですね。
繁殖は細く暗く辛い道だといいますが、みんなで進めば勉強になるし、楽しいはずです。よろしければどなたかご一緒しましょう!