DMMバヌーシーは競馬関係者に嫌われまくっていましたが…
競馬関係者やディープな競馬ファンから「DMMバヌーシーはアカン」「あいつら頭おかしい」「野本巧とかいうやつは競馬をわかってない」という声を聞くことが、本当にたくさんありました。
ところが、Twitterやバヌーシー会員用のラウンジを見る限り、ユーザー(出資者)はDMMバヌーシーの世界を非常に気に入っています。
この「成功」にはいくつかの要因があると思うのですが、なによりクラブからの情報提供が密で、「ペット感覚」で出資しているライトなユーザーをキチンと納得させていることが大きいでしょう。
代表・野本巧さんの悪戦苦闘も見応えがある
そして代表者の野本巧さんが「わけのわからん競馬の世界」に土足で入っていって、悪戦苦闘したり、ヘマをぶっこいたりするところが、ドキュメンタリーとして見ごたえがあるからではないでしょうか。
その証拠に、会員用ラウンジでの野本巧さん人気は大変なものです。おかしな言い方ですが、DMMバヌーシーは、野本巧さんを主人公にした、競馬版の川口浩探検隊なのだと思います。
(競馬界のみなさんを未開人だと揶揄する意図ではないです。バヌーシーのユーザーからすれば、競馬界はアマゾンの奥地なみに未知の世界だと言うことです)
私も含めて、ユーザー側は競馬の世界なんてのをこれっぽっちもわかってないのですから、そこに入り込んでいく野本巧さんとDMMドリームクラブはヒーローです。
だから「DMMはわかってない」と競馬サークルから叩かれようがどうしようが、ユーザーには関係ないわけです。
むしろ逆に、野本さんがド素人っぽく、叩かれまくったほうが、作品世界としては完成されているとすら思います。
クソ高いバヌーシーの馬代金にユーザーは納得している
その「感動の共有」を支えているのは、異様なまでに高い馬代金と、そこに乗っけられている彼らの手数料です。
通常のクラブであれば「儲かるはずがない」という価格設定なのですが、こちらは1口1万円という、呑み会に毛が生えたような募集価格です。これに文句をつける人は、はじめからこのクラブには入っていないということでしょう。
閉じたバヌーシー経済圏に難癖をつけても無意味
DMMバヌーシーは「知らない」ことを武器にした、ある意味閉ざされた経済圏です。ここに外野が「ド素人め」と難癖をつけたことろで、ダメージはありません。
むしろ、DMMバヌーシー式の密な情報提供がスタンダードになってしまったら、他の共有クラブはどうクラブを運営していくのか、かなり難しい問いかけをされているのではないでしょうか。
これからは個人馬主がグイグイ減って、クラブ馬主ばかりになる時代です。バヌーシーを笑っているだけでは、批評としてもあまり意味がないと思うのでした。