シトリンちゃんのソエが悪化!
育成をお願いしている、ナンバーナインの木村さんから夕方に電話がありました。タイミング的に良くない話かな~と思いつつ出てみると案の定で、ソエがあんまり良くならないどころか、悪化しているとのことでした。
ソエってなに?
ソエというのは管骨の骨膜炎です。ごく簡単に言うと、馬の脚の下の方で起きている炎症のことです。
重症化すると骨瘤(骨のこぶ)となり、激しい痛みを持ち、歩様がおかしくなってしまいます。通常は1ヶ月ほど放置・冷却すれば治癒し、予後も良好。競走能力に影響はないとされています。
調教の進度に骨の成長が追いつかず出るものと言われており、ソエが出る馬はスピードのある馬だという意見もあります。このため昔はソエが出ると、厩舎で赤飯を炊いたそうです。
1ヶ月ほど調教を休んだけども…
というわけで、ソエが出てから1ヶ月程度、乗り運動は控えてパドック放牧のみとして、ショックウェーブやブリスター治療を施してきたそうなのですが、症状が良くならないのでレントゲンを撮ってみたところ、症状が悪化していたとのことです。
また「旋回癖があるため、厩舎のなかで動いてしまって、休養の効果が低くなっているのでは」という話でした。ここで旋回癖がまた顔を出してきて、ちょっとビックリです。
ソエ焼き(焼烙治療)をすることにした
というわけで1ヶ月程度ですが、運動させず療養に専念させることになりました。また焼烙治療(ソエ焼き)も行うことにしました。
焼烙治療は脚をわざと火傷させ、その治癒の勢いを借りてソエも落ち着かせるという治療法です(熱で神経を焼き切って痛みを忘れさせる療法という説もありますが個人的には疑問)。脚に小さな円形の火傷がポツポツある馬をパドックで見たことがあると思いますが、あれです。
ソエ焼きには科学的根拠がないと聞いたことがあるのですが、現場ではまだ普通に行われていますし、私も透熱灸という焼き切るタイプのお灸を受けて効果を感じていますので、わからなくもありません。
とはいえ火傷は火傷なので、馬も痛いと思います。木村さんも「ちょっと馬には可哀想なのですが…」と言っていたのですが、なんとかして痛みを取ってやらないといけません。手をつくしてみたいと思います。
また、同時にサプリメントの投与も行うことになりました。あれこれやりつつもうひと月じっくり休んで、効果が出てくることを祈るばかりです!
新馬デビューの時期はいつごろになりそう?
補助金の問題もあるので早く川崎に連れてきたかったのですが、この状態だと7月あたりまでは休養となりそうです。
この1ヶ月でさらに馬体をふくらませて、そこからまた絞ってと考えると、9月入厩ー10月能検ー11月の最後の新馬戦でデビューという感じでしょうか。馬主の懐的には痛いのですが、馬の健康優先で行きたいので、そっと見守りたいと思います。