浦和競馬場のJBC出走馬主席でブルドックボスの生産者さんと会った日
JBCクラシックに所有馬を出走させる馬主さんにご招待いただいて(感謝)、浦和競馬場のJBC出走馬主席でのんびりレースを観戦してきました!
まずはいつものように、南浦和駅からバスで浦和競馬場へ移動します。着いたのは1R発走の少し前なのですが、ものすごい人がいます。まだ始まってもいないのに、浦和記念くらいの人の数てす!
3Rくらいまで一般席で打っていたのですが、気がついたら周りは見渡す限りの人、人、人になっていました(後で聞いたのですが、なんと約3万人も入っていたそうです)。ヘルニア持ちなので、こりゃ席なしではちょっと観戦はしんどいですね…。
そんなわけで出走馬主席へと移動します。いつもは3号スタンド下の馬主席受付で手続きするのですが、今日はフードコートの横に特設の受付ができていました!
まずは、入館証のようなゲストカードを貰います。
裏面がJBC優勝馬の一覧になっており、ちょっと嬉しい競馬グッズになっていました。
そしてヤフオクで話題(!?)のパドック章もあります。馬主用パドックは関係者やメディアの人も利用できたのですが、パドックと走路の間の小道で愛馬を送り出せるのは、これをつけた人だけでした。
浦和JBCの出走馬主席はこんなシート!
いよいよ出走馬主席へ向かいます。場所は新しい2号スタンドの3階でした。普段は一般の指定席エリアのようですが、この日はJBCの出走馬主限定となっていました。
3号スタンドの旧馬主席とは雲泥の差でビックリ、メチャクチャいいシートです。飛行機のファーストクラスよりも確実に上です。かなり広々としていて、座り心地も上々でした。周りの馬主さんも「中央の馬主席より全然いいじゃない」と驚いていました。
驚くべきはお土産の多彩さです!
座席にはあらかじめ青い紙袋が置かれており、中を開けるとお土産がザクザク入っていました。
浦和JBCのキャップ・タオルゼッケン?・浦和競馬場開場70周年の記念誌・オリジナルプリントおせんべい?と、かなり豪華な内容になっていました。特に記念誌は図版が多く使用された豪華なもので、浦和競馬ファンならたまらない一冊でしょう!
お土産となだ万の弁当がついてきた
キャッキャ言いながらお土産を開けていたら程よい時間になったので、そろそろランチをいただきます。中央競馬のGIの出走馬主席にはケータリングがあるそうですが、浦和JBCでも食事と飲み物の提供がありました!
驚いたことに、なだ万のお弁当です。桐箱で二重になっています。豪華~!
中身はこんな感じ。こりゃー素晴らしい。浦和競馬場の本気を感じますね…!!
天下のなだ万なので、味のクオリティは文句なし。かなり量があったのですが、美味しく完食しました。
出走馬主席にはお弁当のほかにケータリングもあったのですが、お弁当が豪華でボリューミーだったせいか、食べている人はあまりいませんでした。
飲み物の豊富にあって、ワインやシャンパン?もありますね。私は飲まないのでパスして、大人しく炭酸水をいただきました。
大人気だったのがスイーツ。このキウイを使ったケーキがかなり美味しく、売れに売れていて危うく食べ逃すところでした。出走馬主席には女性が結構多かったので、それで人気になっていたのかもしれませんね。
いよいよ出走馬主専用のパドックへ…!
そんなわけで、JBCの出走馬主席はとても快適な空間でした。どれくらい快適かと言うと、馬主席に入ったら馬券が当たり始めたくらいです!
JBCの3競走、一発目のレディスクラシックはヤマニンアンプリメの単勝をGET。自信があるので倍に買い足したらオッズが上がっていて、二度デリシャス。いい滑り出しです!
と、お腹とお財布が膨らんだところで、9R・JBCスプリントのパドックへ向かいます。うちのシトリンちゃんを生産してくれた鮫川牧場の鮫川啓一さんが、同じく生産馬のブルドックボスの応援に来ていたので、ご挨拶したかったのです。
鮫川さんは自信がなさそうだったが…?
自分のところの馬がJpn1に出走するわけで、鮫川さんはメチャクチャお忙しかったと思うのですが、時間を割いて、馬体のことや能力試験のことなど、シトリンちゃんについてあれこれ話してくれました。本当にありがたいです。
そうこうしている間に出走各馬が本馬場へと向かい、人間も出走馬主席へ引き上げます。余談ですが、藤田菜七子騎手のコパノキッキングが輪乗りせずの先出しとなり、場内から本当に悲鳴があがっていました。
そして最後にブルドックボスについて鮫川さんにちらりと聞いたのですが、「今日はな~」みたいな感じで自信がなさそうでした。浦河から出てきているとはいえ、単勝70倍ですしね。ところが、しかし…!!
JBCスプリント、最後の直線で鮫川さんと大絶叫!
さあ、いよいよJBCスプリントのスタートです。まずはコパノキッキングの初手に注目でしたが、スタート直後、外から前に押し出す際に少しつまづいたものの、うまく三番手を取ることができました。
三番手の外併走はいかにもしんどそうですが、消耗はそれほどでもなさそうです。順調にレースを進め、3コーナーから2センターにかけて勝負に出て、直線の入り口では捲りを完全に決めたと思ったのですが…そこに御神本騎手騎乗、鮫川啓一牧場生産のブルドックボスが襲いかかります!
(※画像はNAR公式の中継から引用しました)
鮫川さんとブルドックボスの馬主さんは私たちのすぐ近くに座っていたので、こちらも応援にメチャクチャ力が入りました!!!!
みんなで総立ちになって「差せ!差せ!差せ!」の大合唱。直線あと50mくらいで本当に勝ちが見えてきて、気がついたら前の椅子をガンガンに揺らしていました(誰も座ってなくてよかった…)。
(※画像はNAR公式の中継から引用しました)
そして結果はご存知の通り、ゴール前で御神本ジョッキーがコパノキッキングをクビ差で捕らえ、ブルドックボスをJpnI戴冠へと導きました!!!
「やった!!!!!!!!! JpnI制覇!!!! おめでとうございます!!!!!!」
祝福を受ける馬主さんと鮫川さん。私も固く握手してもらいました。そしてブルドックボスチームは軽やかな足取りで、表彰式へと向かってゆきました…!
感動があった2019年の浦和JBC!
自分の愛馬を作ってくれた鮫川さんが目の前でビッグタイトルを獲得し、我がことのように嬉しく、本当に涙が出るくらい感動しました。ちなみに鮫川牧場は代替わりしてから初のG1級(Jpn1)制覇だそうです。
競馬って本当にいいですね。馬主をやっていてよかったと思いました。自分の馬が走っていないのに、人と馬のドラマでここまで感動できるんですから…!
自分もいつかこういう舞台に立ちたいな、できればシトリンちゃんが重賞に出てくれないかな、それは欲張りすぎだな、さすがに鬼が笑うな…と、あれこれ思いを馳せながら、2019年の浦和JBCは大団円を迎えたのでありました。
浦和競馬場はメチャクチャがんばった!!
戸崎圭太騎手の落馬は大変気の毒でしたが、武豊騎手がJBCレディスクラシックを制覇し、大注目のコパノキッキングも連に絡んで地力を見せるなど(10番でなければもしかしてと浦和ファンはみんな思ったはず)、競馬自体はとても盛り上がったと思います。入場者は堂々の29000人、場内で目立ったトラブルもなく、浦和JBCは大成功でした。
初開催に向けて知恵をこらした競馬組合のみなさん、出走馬主席に呼んでくださった出走馬主さん、そしてなにより、馬と人に感謝です。素晴らしい経験になりました。
夢からさめて、明日からはいつもの競馬がはじまります。そしていよいよ、愛馬シトリンちゃんのデビュー戦が近づいてきました。
決戦は11月22日の川崎競馬場です。高望みでもなんでも、夢は見るだけなら自由なので、シトリンちゃんがJBCレディスクラシックを走る夢を見ながら、今夜は眠りたいと思います。