一口馬主でも馬主席に入れるんです!
たまに「一口馬主でも馬主席に入れるのか」というご質問をいただくのですが、結論から言うと、
- キャロットやシルクなど、一般の一口馬主クラブの会員さんは、誰かから招待を受けることが必要です(後述)。
- オーナーズと呼ばれている、馬主資格保有者のみで構成された一口馬主クラブ(共有クラブ)の会員さんは、競馬場によりますが入れます。
- 中央競馬のオーナーズ会員さんはJRA各競馬場の馬主席を利用できます。
- 地方競馬のオーナーズ会員さんは一部の地方競馬場の馬主席を利用できます。
ということになります。
地方競馬であれば馬主資格取得に必要な税引き後の所得は年500万円ほどになりますので、普通の方でも簡単に資格を取ることができます。詳しくは「地方競馬の馬主になるには年収がいくら必要?」をどうぞ。
また先述の通り、シルク、サンデー、社台、タイキ、京都、キャロット、ターファイトなど、オーナーズ(馬主資格が必要)ではない一般の方むけの一口馬主クラブの方が馬主席を使う方法は、各クラブの行っている馬主席招待に応募するか、個人馬主さんや各地の馬主会さんから招待を受ける以外には、基本的にありません。
このあたりはJRAの馬主席でも、地方競馬の馬主席でも同様です。よろしければ、「JRA東京競馬場の馬主席への入り方」もどうぞ。
一口馬主でも馬主席に入れる競馬場はどこ?
大井競馬場・浦和競馬場・船橋競馬場・川崎競馬場は所有馬が出走していてもいなくても、地方競馬のオーナーズの一口馬主(共有会員)であれば、馬主登録証の提示で馬主席を使うことができます。
その他の地方競馬場では、現地の馬主会に所属しているか、出走馬がいないと利用できないようです。
ちなみに大井競馬場と川崎競馬場は、馬主会所属かどうか・当日に保有馬が出走するかどうかで、案内される席が違います。
基本的に、当日出走する馬主会所属の馬主が一番扱いがよく、出走もしないし馬主会にも入ってない馬主が一番雑に扱われると思ってください。
たとえば川崎競馬場だと、非出走・非馬主会員の馬主の扱いが南関東の競馬場のなかでは一番しょっぱく、スタンドの立ち見券が貰えるだけです。
ところが地元の馬主会員で出走馬がいる場合、中央顔負けの豪華な馬主席を使うことができます。
以下、「大井競馬場の馬主席への入り方」「船橋競馬場の馬主席への入りかた」「浦和競馬場の馬主席への入りかた」「川崎競馬場の馬主席に他場の馬主は入れるか?」の記事で、各競馬場の馬主席に入ってみたレポートを書いていますので、よかったらご覧になってください。首都圏在住の競馬ファンの方なら、オーナーズで一口馬主をはじめるのは、馬主席の存在を考えると、かなりバリューがある楽しみ方だと思います!
一口馬主や一般の方がJRAの馬主席に入る場合の手続き
先述のように、一口馬主の方は原則として地方競馬場であっても、JRAの競馬場の馬主席には入場できません。
クラブや馬主さんに招待を受けた場合は入場が可能です。各競馬場の馬主席受付で、招待してくださった馬主さんの所属馬主会とお名前、そしてあなたのお名前を告げれば(事前に登録されていれば)手続きをしてくれます。指定席券を兼ねた馬主席章を発行してくれますので、競馬場内では常時身につけましょう。
一口馬主でもドレスコードは適用される?
中央競馬の馬主席に招待された場合、一口馬主であってもドレスコードが適用されます。男性はネクタイ着用でスマートカジュアル以上、女性もいわゆる「きれい目」系の衣装である必要があります。
馬主さんや招待客の殆どは、男性ならスーツ、女性ならパーティー用のワンピースといった格好ですので、それに準じたほうが良いでしょう。
地方競馬の場合はドレスコードはありませんが(園田競馬場などの一部例外はあります)、招待されて馬主席に入った場合は、招待者の面目を潰さない程度の服装(スマートカジュアル)がよいでしょう。
ただし、一頭持ちの馬主さんも地方競馬の平場(重賞以外のレース)では平服のことが多いようです。