シトリンちゃんが難産の末に亡くなりました
とても悲しいご報告をしなければなりません。私に一頭持ち馬主としての初出走初勝利をプレゼントしてくれたシトリンちゃんが、亡くなりました。
引退後は故郷の浦川でお母さん修行に入っており、ちょうど臨月を迎えていたのですが、4月7日早朝、難産の末、母子ともに亡くなってしまいました。
牧場スタッフさんや獣医師さんが夜通しで、ここには書けないくらいの壮絶な努力をしてくださったのですが、あまりにも珍しい体勢の逆子で、帝王切開で母体を助けることもできず、手当の甲斐なく母子ともに亡くなってしまいました。
3年に1度あるかないかのケース
獣医さんのいわく、浦河でも3年に1度あるかないかというレベルの厳しい逆子で、往診の時点ですでに厳しいと言っておられたそうです。
なので、誰が悪いのでもなく、運がなかったのです。みんなかわいそうで、みんなつらい。競馬の世界の不条理に、私もとうとう巻き込まれてしまいました。
今は楽しい思い出を思い出しています
シトリンちゃんが我が家に来てから、もう6〜7年でしょうか。サマーセールでのセリ、BTCでのトレーニング、新馬勝ち、低迷、復活、故障、そして繁殖入りと、私は彼女の馬生をずっと身近で見て、追いかけてきました。
浦河で繁殖入りして、まだまだ先が見られる、シトリンちゃんの血筋でロマンがはじまるぞと思っていた矢先だけに、いきなり全てが断ち切られてしまい、悲しいと同時に、茫然自失となっているのが現状です。
忙しさで日常を取り戻したい
昨日はさすがに布団をかぶって1日塞ぎ込ませていただきましたが、今日からはまた仕事です。
IT、ものづくり、裁判で、とても忙しい日々が続きます。忙しさが心を和らげてくれるので、むしろ仕事が始まるのが楽しみです。
競馬に関しては…どうでしょうか。シトリンちゃんの子をBTC→川崎でデビューさせる(合間にセリでの売却も挟む)という目標でやってきていたので、また何かを見つけるまでに数年かかるかもしれません。
ただそれでも本当に良い馬主仲間に囲まれていますので、きっとまた何かが見つかるだろうと思います。
馬主仲間とのご縁を運んできてくれたのもシトリンちゃんですから、ちょっと興味のわく話があれば、シトリンちゃん親子の供養だと思って、飛びついてみるつもりです。
最後に…
皆様、シトリンちゃんの応援、本当にありがとうございました。南関東C2の馬なのに、写真を撮りに来てくださったり、横断幕を出してくださったりと、馬主として心より感謝しています。
ファンの皆様のおかげで、自分の馬主ライフと、シトリンちゃんの競走馬ライフが確実に華やかになったものと思います。
最後になりましたが、応援してくださったファンの皆様に、心より御礼申し上げます。