各地方競馬場の馬主席への入りかた
地方競馬の馬主になれば、全国どこの地方競馬場でも馬主席に入り放題…と思っていた頃が私にもありました。が、実際は競馬場によって対応がまちまちです。
全国的に見ると、馬主資格があるだけでは馬主席に入場できない競馬場がほとんどです。馬主席での扱いには、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。
【パターン1】馬主会所属の馬主・出走馬主なら馬主席に入れます
よくあるのは「ご当地の馬主会に所属していなければ馬主専用エリアには入れません」「所有馬が出走していなければ(以下同じ)」といったものです。
川崎競馬場、水沢競馬場、盛岡競馬場などがこれにあたります。
このケースでは、上記の条件に該当していなければ一般客と同じ扱いですが、入場料が無料になる、特観の立見券がもらえるといった細かいサービスを受けられることがあります。
【パターン2】馬主登録証があれば誰でもオッケー
もうひとつは「どこの馬主でも、どんな馬主でも、馬主登録証さえあれば馬主席に入れます」というもの。
南関東では船橋競馬場がこれにあたります。受けられるサービスも馬主会所属の馬主さんや、出走馬主さんと差はありません。
【パターン3】しょぼい方の馬主席へどうぞ
最後は「他場の馬主や、馬主会非加入の馬主さん、出走しない馬主さんの場合は、しょぼい方の馬主席にご案内します」というもの。
大井競馬場や浦和競馬場がこれにあたり、かなり隅っこの席を申し訳程度にあてがわれます。とはいえ、席があるだけでもありがたいほうですね。
共有馬主・他場馬主・社台グループオーナーズのみなさんのために…
というわけで、このページでは南関東の競馬場を中心に、馬主会無所属&馬の預け入れなし&所有馬出走なしで、それぞれの競馬場で馬主席に入れるかどうか・どういう席に通されるのかを調べていきます。
社台グループオーナーズなどで馬を共同所有されている方や、他場にお出かけの馬主さんの参考になればと思います。
またこれを契機に、馬主登録をされる方が増えてくれると嬉しく思います!
南関東競馬の馬主席への入り方
というわけで、まずは南関東の競馬場の馬主席への入り方をまとめておきます。
大井競馬場の馬主席
地方競馬の雄・大井競馬場です。
ここは馬主登録証があれば、北門近くの関係者入口から入ることで、入場料自体も無料になります。
そして肝心の馬主席ですが、モノレール寄りの総合事務所1F(上記、関係者入口をまっすぐ進んだところ)で手続きをします。
総合事務所はこのレンガ色の建物です。ちなみに作りが古めかしいせいか、よく刑事ドラマなどのロケで警察署として使われています(笑)。
この総合事務所の建物で申請してください。1人につき、2席まで発券してもらえます。
出走馬主(共有含む)の方はL-WING、そうでない方はゴンドラ席に通されます。
よく間違えがちなのですが、パドック脇にあるこの建物ではありません。
こちらは東京都馬主会の建物で、東京都馬主会会員専用です。馬主会に入っていないヒラ馬主は応対して貰えません。
大井競馬場の馬主席の座席がどんなものか等、詳しくは以下のレポートからどうぞ。
浦和競馬場の馬主席
浦和競馬場では、馬主登録証があれば、出走馬主や馬主会所属でなくとも馬主席を使うことができます(重賞でも大丈夫です。浦和記念で確認しました)。
入場門も馬主登録証があれば無料で通過できます。
そのまま3号スタンド1Fの受付で馬主登録証を提示して馬主章を受け取り、4Fの特別観覧席奥にある馬主席受付で、座席指定を受けるという方式です。
ホスピタリティが高く、居心地のよい馬主席です。敷居は低いのですが、システムが少しややこしいので、詳しくは下記のレポートを参照してください。
※2019年11月より新スタンドの供用が開始され、馬主会の会員はそちらに案内されることになりました。
川崎競馬場の馬主席
川崎競馬場の馬主席は超豪華なのですが、非出走・馬主会の非会員の扱いが最高にしょっぱいです。
結論から言うと、出走馬主と神奈川県馬主協会所属の馬主以外には、馬主席の用意はありません。
古い1号スタンド4Fの立見券が貰えるだけで、これでは雨露をしのぐ程度の意味しかないですね。
1号スタンド1階、パドックの横にある開催本部で手続きをします。当地馬主ですか、馬主会に入っていますかという質問をされますので、いいえと答えて立見券を受け取ってください。
出走馬がある、神奈川県馬主協会に所属している場合は、南関東でも随一の豪華な馬主席と手厚いサービスを受けられます。もろもろ、以下でご覧ください。
船橋競馬場の馬主席
船橋競馬場は出走馬主・馬主会会員・一般馬主の別なく、中央スタンド1階・パドック横にある馬主席受付で手続きをします。
馬主席受付とあるので、わかりやすいと思います。中に入ったら受付のお姉さんに希望の座席を伝えてください。
1から3、16から18がゴールに近いのですが、柱があるので19や32のほうが見やすいかもしれません。
※船橋競馬場は現在改築中です。
岩手競馬の馬主席への入り方
続いて岩手競馬の馬主席への入り方です。水沢競馬場、盛岡競馬場の2場があります。
水沢競馬場の馬主席
問い合わせたところ、岩手県競馬組合の方に親切に教えていただきました。結論、他場の馬主は入場のみ無料、席の用意はないとのことです。
なお、社台グループオーナーズのHPに「馬主席を希望される場合は、正門の左側で受付していますので出走馬名と馬主登録証を提示してください。」とありましたので、出走馬の共有馬主であれば馬主席が用意されるようです。
セキレイオペラの応援で現地を初訪問してきましたので、こちらの記事も合わせてどうぞ。
盛岡競馬場の馬主席
水沢競馬場は盛岡競馬場と同じで、他場の馬主は入場のみ無料で、席の用意はありません。
出走馬主であれば他場の馬主でも馬主席を使わせてもらえます。また、また共有馬主(代表馬主以外)でも出走馬主であれば大丈夫です。
ホッカイドウ競馬の馬主席への入り方
ホッカイドウ競馬、門別競馬場の馬主席です。
門別競馬場の馬主席
特に断ることもなく入れます。
言葉では説明が難しいのですが、レポートを読んでいただければ1秒でわかります。
なお、出走馬主の場合は当地の馬主会の非会員であっても、旧スタンドの端っこにあるきれいな小部屋を使うことができます。
番外編・中央競馬の馬主席の入り方
番外編として、中央競馬の馬主席についてもいくつかご紹介します。資格を持っていないので、ぜんぶご招待いただいたものです。
東京競馬場の馬主席の入り方
とにかくでっかい東京競馬場の馬主席レポートです。
函館競馬場の馬主席の入り方
旅打ちに来たなあ、という感じのある、コンパクトできれいな函館競馬場の馬主席レポートです。